生月食べ尽くしの旅


 この1週間は、先生が来崎していて、前半の生月行きに同行しました。くじらの勉強をしながら、くじらを食べようというということで、宿泊したのは生月の旅館池月。これが1泊目の夕食、くじら中心の料理をお願いしていたら、こんな素晴らしいことに。

 細かい事は忘れましたが、くじらの刺身です。セセリ、百尋、尾の身、心臓、赤身ほか、どれもうまい。贅沢です。

 立田揚げって、こんなに美味しかったですか?もう、たまりません。

 味噌汁。豚汁の豚肉の代わりにくじらが入ったようなものですが、どうしてこれが美味いこと。おかわりを申し出ましたが時既に遅く。いやはや、美味しかった。

 翌朝、朝市を見ようということで、のんびり町歩き。


 新店舗建設中のため仮設の市場に、開店前から群がる人々。いったい、なにが目的?

 お店の扉が1つしか開かず、押し合いへし合い店内を目指す人々。何があるの?

 とにかく新鮮な魚を取り合っているのは分るのですが。

 不思議な袋を持ってレジに並ぶ人々。聞いてみると、「まんぼう」とのこと!市場から情報が伝わって、今日は水揚したということを知って来ているんですね。いやはや、恐れ入りました。個人的には、12年ほど前、新宮の居酒屋で刺身を食べたことがあるのですが、この日の夜はお魚中心の料理を頼んでいたので、夕食に出ないかなあ〜、買っとけば良かったかなあ〜、などと指をくわえてみていたのでした。

 クロ。

 クロの出荷風景。どこに運ばれて行くんでしょうね。

 鯨組主益富家居宅跡を外から見学して、散歩で見つけた歯医者さん。昔は(今も)モダンな造りですね。

 あちこちに古い井戸があって、島の人にとっては死活問題だったのでしょうけど、風情があって良いものです。

 そう、生月には何回も遊びに来ていますが、初めて来たのはちょうど4年前、東京から遊びに来たときで、あのとき長崎を気に入って、転勤先に希望したら来てしまったという思い出の地。あのときはここで夕陽を見て、そらまめ号でも何度も来て、懐かしい場所です。

 大バエ鼻から見た海。きれい。

 夕食は魚料理と分っているのに、昼食はITTOで刺身定食。これで1000円ですよ。幸せったらありません。当たり前ですけど、全部地魚。じつは、鰯が載ったのは初めて。鰯って、こんなにすっきりしてたんだ。

 それから、まいどの島の館で捕鯨の勉強。今回は、こんな鯨が鎮座しておられました。よくできてます。

 夕食のメインは、石鯛と、イカ。ガラスの器に入っているのは、なんと、マンボウの皮の部分なのでした。コラーゲン!!〜

 そして、マンボウの実。ちゅるちゅるっとして、旨味のある水っぽい食感で、うまい〜。おかわりを申し出たら、たっぷり持って来てくれて、手で裂けるんです、簡単に。そして、それを醤油につけて、食感を楽しみながら、いくらでも食べれてしまう。
 聞くと、生月では昔からのごちそうで、1週間に1回くらい、網に入ると、昔は集落ごとに順番で木札が配られて、札を持った人だけが安価で購入できたとか。今朝の市場で見た感じでは、奪い合いでしたので、こうした伝統は今はないのかもしれません。

 クロムツと小イカの煮付け。ほくほくに炊きあがったクロムツには、一心不乱で箸を運び、骨だけ残してきれいにいただきました。そして、アラカブの揚げ物と、下足の焼き物も絶妙で素晴らしかったのですが、さすがに全てを食べ尽くすことができず、ぱんぱんに張ったお腹を見て、この根性なし、と反省。

 長崎への帰路。田平天主堂を見学。

 佐世保で昼食と言えば、佐世保バーガー

 帰り道は外海を通って。写真は大島の手前から。そう、先生達は崎戸に泊まるので、そちらまでご案内したのでした。

 大島大橋を渡るのは、今回が初めて。良い天気で、アバンタイムのように(?)窓全開で気持ち良く走りました。

 大島にある太田尾教会を訪問。入り組んだ急な登り道が、エスパスにはちときつかったけど、素敵な教会でした。

 おとといの休日は、小浜、雲仙観光。小浜の酒屋で写真の日本酒を仕入れて、先生との旅も終わり。いやはや、よく食べ、よく飲み、よく遊びました。