もう少し、日本酒を楽しむ


 4月から、秋田に転勤が決まっていたのですが、震災の影響で凍結に。どうせ東北に行くなら、早く行って、復興の役に立ちたい。その一方で、長崎を後にするのは名残惜しい。そんな、どっちつかずの状況の中、震災で相当の被害を受けたと伝え聞く、伯楽星をどうしても飲みたくなって、でも買い占めみたいなことはしたくないし、でも購入することが蔵の復興に役立つならと、自分勝手な解釈をして、取り寄せた2本です。やっぱり、おいしい。
 長崎の酒屋で購入した酒一筋の生もと。これは、以前、BY違いを飲んだ事があったのですが、数ある蔵の生もとの中でも、最もそれらしくない(?)美味しいお酒で、今回も美味しさを実感した次第。

 父が亡くなる1年前、祖母の1周忌の帰り道、蔵元に立ち寄って購入したのが、この生もとなのでした。酒一筋は飲んだ事がありましたが、この生もとでさらに印象が良くなって、家族で喜んで飲んだ記憶があります。あれからたった1年で父が他界し、いろいろ考えさせられました。そして、被災者の悲しみが、今は心を締め付けます。
 被災した方々が、安心してお酒を飲めるときが、早く来ますように。