思い立って、弘前


 連休の谷間の2日間。疲れと眠気と闘い、目の前の仕事をしながら、連休明けの仕事のスケジュールを考えつつ、天気予報を見ると、連休後半は雨。風も強まるらしい。当初計画では、4日間のどこかで、弘前とか、大潟村とか行くつもりでしたが、どうやら手遅れみたい。こうなったら、今夜行こう。
 ということで、いつもの思いつきながら、こんな素敵な思いつきもない。終業時刻を過ぎたらすぐ、帰宅し、弘前に向け、出発したのでした。到着予想時刻は9時。ライトアップは、11時までです。

 8時半には弘前に着いたのですが、駐車場がいっぱい。というか、後で知ったところでは、公共の駐車場は10時までで、すでに入場不可。民間の駐車場を探すにも、路駐、空き待ち厳禁な雰囲気で、あちこち迷い込みながら、30分かかってようやく発見。そして、弘前公園は、見事な桜なのでした。写真の、東門から入ったばかりの濠には、花びらがびっしり。晴れた空の下で見たら、すごく綺麗なんだろうなあ。

 公園に入って行くと、見事なばかりの桜に、目を奪われました。写真なんか、よく分らない。とにかく、感激ばかりで、写真を撮るにも絵にならない。

 こんなところで、お酒を飲みながらお花見できるなんて、地元の人(?)は、幸せだあ。そして、桜はきれいだあ。

 すごい人。もう、帰る人ばかりの時間ですが、すごい。そして、桜がいっぱいすぎて、感動のレベルが分らなくなる。

 月と、天守閣と、桜。きれい。
 じつは、このときはもう、お腹が空いて、疲れて、あまりに桜が綺麗で放心状態だったのですが、1枚目の写真の、日本最古のソメイヨシノの前で、とても素敵な女性(服のセンスと、カメラ)に夫婦で記念写真を撮ってもらったんです。そしたら、そのアングルの素晴らしいこと。このとき、ちょっと、火がついたと言うか。せっかく来たんだから、頑張って写真撮ろう、ていうか。

 ライトアップ。三脚を持たないので、人間三脚か、フェンスなどにカメラを置いて、セルフタイマーで。

 見事。

 濠はまるで、鏡のよう。風がないから、枝が揺れない。でも、三脚がないと、狙った構図は得られない。そんなことは、どうでも良いくらい、綺麗な景色。

 そして、5年前、前日の強風でソメイヨシノは散ってしまった弘前に、長崎からやって来たとき、しだれ桜を楽しんだ、有料区域へ。このしだれ桜を見た瞬間、テンションは、だだ上がりでした。本当に、綺麗。そして、来て、良かった。





 あまりの美しさに、言葉をなくしました。

 芸術です。

 しだれ。

 濠に映る。

 さくらの、まり。

 桜のトンネルを、外側から。

 桜のトンネルを、濠側から。もう、感激。

 月明かりと。

 どんな風に撮れば良いのか。素晴らしい。

 桜のトンネル通過中。

 まり。

 反対側から。


 名残惜しいですが、帰らなきゃ。

 11時の消灯間際でした。水面の花びらに、影が映っています。これが、明日も見れるなら、明日来た訳ですが、きっと、雨で、強風と思うと、本当に、見納め。来て良かった、つくづく。また、来年。

 そして、ようやく、晩ご飯。この時間になると、繁華街に行くしかありません。もちろん、飲めませんけど、深夜まで人気のあるラーメン屋に、間違いはない。十文字系の麺に、あっさりコクのあるスープ。「おおむら」のチャーシューメン、美味しかった。
 こうして始まった、連休後半。帰り道は、さすがに眠たくて、危うかった。