さっそくドライブ


 よく晴れた昨日は、エスパスに乗って、鳥海山を目指しました。秋田の官庁街を抜けると、すぐ海です。仕事で何度か通ったときの景色とは違い、エスパスから眺める日本海は格別。高速に乗らず、海岸線を南下して、まず目指したのは、和み庵 京かのこです。

 木〜土曜日のみ営業の、完全予約制の農漁家レストラン。今の季節は、象潟産のカキなのですが、今年は小粒と言うものの、クセがなくとろりとした中にしゃきっとした歯触りがあって、なんとも美味しい。炊き込みご飯もフライもカキ。幸せなのでした。季節ごとに来たくなりました。

 道の駅象潟「ねむの丘」にて観光情報を仕入れ、まずは蚶万寺へ行くことに。写真は道の駅から見えた鳥海山

 蚶万寺で、背の低いねむの木があったので、観察。このあとのドライブでも満開のねむの木をたくさん見かけて、綺麗なもんだなあと感動したのでした。

 庭園を鑑賞し、かつての九十九島の景勝に思いを馳せることができ、なかなか素敵なお寺でした。その間、エスパスは木陰で休息。

 鳥海山を目指し、鳥海ブルーラインに入ると、すぐに、金峰神社、奈曽の白滝に到着。けっこう歩きましたが、滝壺では暑さを忘れ、水しぶきと冷たい水の流れに、しばし見入っていました。

 奈曽川と鳥海山。いよいよ、登ります。ワインディング・ロードが待っているはずです。

 奈曽の白滝を出たタイミングが良かったのでしょうか。前にも後ろにも全くクルマのいない状態で、ぐんぐんと駆け上がるエスパス。久しくこんな快適な山坂道を楽しんだことはない。気温がみるみる下がるので、屋根を全開に。エアコンをオフにして、そうすると緩めのスロットルでもすぐにスピードが上がり、カーブでは新品のタイヤが執拗にグリップして、タイヤが鳴く直前のスピードを維持し、妻が酔わないよう挙動に気を遣い、と考えながらも、エスパスは存分に速ければ、気を遣わなくても快適。景色の美しさに心を奪われて、こんな天気の良い日にこんなドライブを楽しんでいることを、幸せに感じながら。

 標高1137m地点、眼下に奈曽渓谷を見下ろす絶景。気温が下がって爽快そのもの、空の青さと夏の緑。

 眼下に広がる町並み、九十九島、そして日本海と水平線。沈み行く太陽。少しかすんでいましたが、こんな景色が、自宅から100kmも走らず見れるとは。鳥海ブルーラインの最高地点(5合目)、登山道入り口となる鉾立山荘は、もうすぐです。

 下りは山形県側に降りることもできるのですが、土田牧場ジャージー牛のソフトクリームを食べるため、Uターン。仁賀保高原の牧草地帯は、牧草の収穫時期。風車がたくさん回っている景色も素晴らしいもの。お土産に、牛乳やヨーグルト、ハムなど買い込んで、帰路についたのでした。

 最後に土田牧場から見えた、鳥海山です。帰りも日本海に沿って、国道を北上。日本海に沈んで行く夕陽は、ものすごく壮大。これまで山陰や九州で見た夕陽は、何かしら海に浮かぶものや遮るものがありましたが、南北一直線の秋田の海岸は、西を向けば全て海。そこに沈む夕陽しかないのですから。
 今回の写真は、携帯カメラと妻のR10。5合目からの景色とか、いつものGRで撮れたら良かったのですが、レンズユニットが完全に故障・・・。すでに1回修理した経緯もあったので、今回は修理を諦め、すでに価格の下がり切った○○○の到着待ちです。