旅の記録(エスパス編)


 旅から帰ったら、郵便受けにブツが届いていました。
 eBayで落札した赤いエスパス。グレードは多分、イニシャルかプリビレージュですが、サンルーフが付くあたり、瓜二つです。

 さて、旅中に激変した「あかべこ号」。
 このブロンズのTE37は、セニックRX4に装着されていたものですが、トゥインゴRSにお乗り換えになったのを機に、お譲りいただけることに。
 でも、ちょっと待って。セニックのホイールって、4穴じゃなかったっけ、なんて思っていたら、RX4は5穴、PCDも108と、まるでラグナかエスパスの足回りを流用したかのような仕様でした(事実を知らないのですが、そういうことなのでしょうか)。
 サイズは17インチでリム幅7.5、オフセット40。純正はリム幅7で、オフセットは多分48。気持ちはみ出た感じです。もとはボルボ用だったそうで、ハブ径が異なります。ハブリング(65mm→60.1mm)の購入はCARBOXさんにお願いしちゃいました。そして、鉄ホイールを留めていたナットでそのまま装着。
 横浜から1,200km以上走行した結果からも、全く問題はなさそうです。

 さて、TE37への履き替えは、長崎に帰る日の前日に、CARBOXさんの手配で、市ケ尾にあるタイヤ屋さんで行われました。
 初めて見るエスパスのリフトアップ。トゥインゴの倍くらいの重さですから、リフトにかかる負担も大きいんだろうなあなどと、どうでも良いことを考えながら、とても丁寧な作業に見入っていたのでした。
 そして、ここぞとばかりに、気になる排気管をチェック。以前乗っていたラグナの排気管は、芸術的な曲げが施されていたのですが、今回はとてもシンプルでした。
 それでも、この排気管やスペアタイヤの上には、フロアが延びていて、シートが装着できるのですから、よくできているなあと感心してしまいました。

 リアのサスペンションは、サブフレームに装着されていました(ってことで良いのでしょうか。実はあまり詳しくありません)。ダンパーが後方に向かって斜めに生えているのは、スペースの関係からか。よくできているように思います。
 これらが相まって、乗り心地のよさに繋がっているのでしょう。コイルスプリングが心なし細く感じたのですが、こんなものでしょうか。

 特徴的なリアに対して、フロントはシンプルに思えました。もし、このサスペンションを交換しなければならなくなったら、高いんだろうなあ、と。
 きっと、サスペンションの受け皿は、ダッシュボードの中にあります。ボンネットを開けるだけで交換できるのか、気になります。

 あかべこ号には、空気圧センサーが装着されています。純正ホイールを装着していた時は、エンジン始動時に、4輪の空気圧が順次数値で表示されましたが、ホイール交換直後は、警告音が鳴るとともに、モニターには「STOP」表示が。そう、あかべこ号はタイヤを履いていないと警告するのです。
 この先ずっと、始動時にはこの警告に付き合うことになるかと諦めていたら、東名高速を走り始めて30分後くらいには、なんと、タイヤがモニターから消えたのでした。
 オンボードコンピューターには、走行距離や瞬間燃費など多数の情報が表示されますが、この表示切り替えボタン(ワイパー操作レバーの先端にあります)をクリックしていくと、これまでとは異なり、1クリックごとにタイヤ一つ一つをチェックするようなコマンドが追加されました。もちろん、空気圧は表示されないのですが、もとからこういう設定がされているのなら、なかなか融通の効くシステムだなあと、やけに感心してしまったのでした。
 ちなみに、写真の9.2L/100kmは、ルノー福岡中央でラジエーターファンを交換してから、すなわち今年に入ってからトータルの燃費です。長崎を出発するときは9.7だったのが、旅中に大幅改善。とくに、東北の一般道を流しているときは、9.1まで向上しました。横浜を這いずり回っているときに9.2になったのですが、長崎に帰るまでずっと9.2でしたので、いわゆる高速燃費は9.2L/100kmということでよいでしょう。

 これは、旅中のシートアレンジのイメージです。高速移動時は、助手席のヘッドレストを抜いて一番後ろに倒し、2列目シートとフラットな状態としてから2列目を倒してしまえば、まるでベッドのよう。つま先が下がらないようクッションを敷いたら、熟睡できたのでした。
 ところで、最後に、ホイールを変更したことによる気になる変化。
 まず、走り出しから軽さを実感。するるっと、前に出ます。そして、クルマが軽くなったように軽快に感じます。驚いたのは、静かになったこと。鉄ホイールが共鳴していたのか、音が籠り易かったのか。とにかく、路面の悪い九州道でも、随分静かになりました。そして、乗り心地も改善(多分)。
 これまで、ある意味重たいホイールのおかげで、どっしりとした走りでした。その分、目地段差などで強力な突き上げがあると、ボディがみしりと唸ったのですが、変更後はタイヤだけが軽やかに弾んで、フラットさが増した感じ。一方で、細かい揺れをサスペンションが吸収しきれず、前席に伝えてきます。ここで前席と特定したのは、2列目に座るとその揺れを感じず、しかも静かになった恩恵でとても快適なのです。じゃあ、変更前とどちらが良いかと聞かれれば、変更後の方が良い。重心が下がり、まるで目線も低くなったように感じながら、静かにハイペースを保てるというのは、高速移動には最適だと思います。
 そう、まるでトゥインゴのように軽快になった。ただ、運転だけは、トゥインゴのように軽快にしないよう心がけないと、ひんしゅくを買ってしまいます。