DS5は


 エスパスはほんとに、移動が楽で楽しいクルマです。4年前のFBM当日納車され、5万5千キロを走りましたが、最近アライメント調整したこともあり、走りは最高の状態を維持しています。唯一惜しむらくは、ラジエーターファンが回らなくなると言う持病で、これも今となっては原因を特定できていて部品があれば対処できるのですが、とくに夏場は走らせることができなくなるので、もしこのトラブルがなかったら、もっと距離は延びていたと思います。
 ところで、なぜつぎは、DS5なのか、と言うことなのですが、エスパスに乗って長年の夢を果たすことができましたが、燃費を考えるとやっぱりディーゼルが良かった。エスパスを買ったときは家族が揃うと6名以上の座席が欲しかったのですが、今はそこまで必要なくなってしまった。仕事でプリウスばかり乗っていて、プリウスは好きになれないけど、何と言うか普通のクルマなのに技術やデザインやいろいろ詰まっている普段使いという存在感も悪くないなあと思い始めた。と色々あるのですが、DS5のデザインは、クセになってしまうんですね。最初は変なクルマだなあとしか思わなかったんですが。
 今年になってくらいから、こんどの車検での買い替えを検討し始めて、CARBOXさんにずっと相談してきました。正直、困らせてばかりだったかも知れません。最終的に決め手となったのは、DS5の国内での販売が開始されて、現物を見ることができたことと、CARBOXさんが、DS5(に限りませんが)のディーゼルの取扱いに積極的なこと。シルバーのDS5は、僕の中では、プリウスに重なっているところもあるのです。

 CARBOXさんからご提案を受けたのは、まさに、左のC6です(3年前のFBMでの写真です)。もちろんディーゼル。ハイドロシトロエン、しかもディーゼルは、ほんとに魅力的なのですが、これに乗って買い物やスキーに行ったりという生活が、イメージできなかったんですね。こんな状態の良いC6に乗れるチャンスは、もうないかも知れないのですが、ちょっと無理がありました。

 エスパスは赤い色もあって、目立ちます。つぎは、地味に、というコンセプトはずっとありまして、プジョー508は地味ですが、乗るとほんとに良いクルマだなあ〜、って思いました。そう、以前乗っていた、406に通じるんですね。ただ、このクルマも左ハンドル、マニュアルで乗りたいと思うと、価格的に、1.6Lガソリンエンジンしか無理そうでした。これのディーゼルとなると、何台も売れるクルマじゃないでしょうから、ガス検を全額負担するとなれば、相当高価になってしまいます。ただ、あえて正規輸入と同じエンジンを積んだクルマを並行輸入する意味はあるのかというのと、この大きさはエスパスと大差なく、大きすぎるなというのもありました。

 C6と508のいいとこ取りのような、C5ツアラーは、かなりの誘惑でした。実際、写真のツアラー(ディーゼルのオートマ)を本気で買おうかと思っていたのですが、ガス検の関係で、ベルギー新古車で2009年製造と3年前のものであることが、将来的に影響することがあるかもしれないと、ここのところ中古車ばかり乗って来た経験から、びびってしまったのでした。ハイドロ未経験が故の、壊れたらどうしよう的な(実際はほとんど壊れないらしい)びびりもありました。

 結局決められないまま、今回はエスパスの車検を通そうかなあと思い始めていたとき、見てしまったんですね、DS5。まさに一目惚れ。CARBOXさんと相談して、新車を買うより、ディーラーデモ車の方がお買い得(日本に来れば、どちらも新規登録で3年車検)ということで探してもらったところ、いろいろ条件はあったのですが、希望するシルバーで走行1,000km未満という、まさにこれはという個体に巡り会うことができたのでした。CARBOXさんからすると、今回のシルバーの選択は、以前乗っていた406のイメージと重なるそうでして、そう考えると、僕は、赤いラグナ、シルバーの406、赤いエスパス、シルバーのDS5と、異なるイメージのクルマを行ったり来たりしているのかも知れません。