エンジンのかからなかった2時間

 今日の長崎は薄曇りで良かった。
 忘れ物を取りにバスの営業所にエスパスを停めて、忘れ物を受け取ったらエンジンがかからなかったのです。カードキーを挿し込んだら、いつものようにメーターが点いてエアコンが動き始めて、iPodの再生が始まる。なのに、エンジンのスタートボタンが点灯しないのです。ギアが入ったままの状態だとこうなるので確認したら、ギアは入っていない。ブレーキを踏んだり、クラッチを踏んだりして(実は、これが運命の分かれ道)も、かからない。スタートボタンが壊れたかもしれないと思い、S.B.Tさんに電話して、CARBOXさんに電話して、レッカー移動するならと保険会社に電話して、ルノー久留米インターにも電話して。
 幸い、エスパスを停めた場所が営業所の陰だったのと、薄曇りだったので熱中症にはなりませんでしたが、2時間以上外にいて、汗だく。最後は営業所の方のご厚意でエアコンの効いた部屋で待つことができたのですが、レッカー車がやってきて、運転席に座ってもらったら、エンジンがかかったのでした。それまで何度も試したのに。
 業者さんがしたことは、クラッチを奥まで踏み込んで、スタートボタンを押しただけ。日本車のマニュアルなら常識かも知れませんが、今までエスパスに乗って、クラッチを踏み込んでエンジンを始動した事はなかったので、これはきっと、クルマがギアが入っていると勘違いしているのではと思った次第。ただ、自信がないのは、いままでクラッチを踏まなくてもエンジンがかかっていた事自体がおかしかったのではないかということ。
 でも、やっぱり変だ。これまでエスパスは、ギアが入っていなければ、ブレーキを踏まなくても、クラッチを踏まなくてもエンジンがかかっていた。ギアが入っていても、クラッチを奥まで踏み込んでいれば、エンジンがかかった。つまり、ギアが入っているかどうかをあらかじめ認識していて、ギアが入っていなければエンジンをかけても安全と判断してエンジンをかけていたのではないかと思える。ブレーキも踏まずにエンジンがかかるのは危ないと思うかもしれないが、オートマだってPレンジにあればエンジンはかかりますよね。しかも、エスパスの電動サイドブレーキはエンジンがかかってクラッチが繋がらない限り解除されない訳だし。だから、今回の事態において、クラッチを踏み込む事でエンジンがかかるという正常化を果たしたというよりは、やはり壊れたと思いたい(単にマゾか)。
 それにしても、レッカー業者、多分これだけの請求が行くと思いますという事で8,400円もの明細を見せてくれたが、今考えれば暴利だ(あのときは感謝しました、当然)。だって、運転席に座って、クラッチ踏み込んだだけなんだから。今回の原因突き止めてくれたら払っても良いんですけどね。